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士師記8章10節によるとミデヤンの軍隊は135,000人でした。これからギデオンはこの軍隊に対抗するために兵を集めなければなりません。
そして集まったのが32,000人です。この32,000人という兵士たちが決して少ない数ではありませんが、相手は135,000人です。1/4にもなりません。数字的には到底太刀打ちできそうもありません。それでは100,000人くらいだったら大丈夫でしょうか。いいえ、そうでもありません。もし、ミデアンの軍勢より多かったとしても勝つのは容易ではなかったはずです。それはどうしてかというと、ミデアンは支配する側でありイスラエルは支配される植民地でありました。もし、数字的にほとんど同じであったとしても、彼らが持ち合わせている装備や戦略的な面において、その違いは非常に大きかったと言えます。
そのような切羽詰った状況であり、一人でも多く集めなければならないはずなのですが、神様は逆に多すぎるとおっしゃいます。これがまさしく、人間の考えと神様の考えとの違いなのであります。今、私が前に進むことができない理由は、自分にとって何もかもが足りないからと思いがちです。しかし、神様は、「いや、足りないからではなく、たくさんあり過ぎるから、前に進めないんだ」とおっしゃっているのです。
もっとわかりやすくいうなれば、相手が135,000人です。イスラエルの民は100,000人であって、この100,000人で135,000人を打ち負かしたとしましょう。すると彼らは何と言うでしょうか？「でかした！素晴らしい勝利だ！我々は劣勢を克服して勝つことだできたのだ！」と喜ぶでしょう。では、50,000人だったら？30,000人だったら？イスラエルの民がもし30,000人で戦い勝利したと言えども、やはりイスラエルの民は、自分たちが一生懸命努力した結果勝つことだできたのだと神様はお思いになったということです。ですから結局30,000人の1/10でもない、1/100の300人にまで減らしたのです。そして、残りの兵士たちは家に帰らせろというのです。敵は135,000人なのに、この数の1/450にしかならない、逆に言うと相手は自分たちより450倍も多い兵を持っています。このようは状況で勝てますか？もしも、このようは状態にもかかわらず勝てたとしたなら、これは自分たちの力で勝つことができたとは決して言えないでしょう。
もしサッカーで自分のチームが4対1で負けています。厳しいとはいて、しかし勝てる可能性がないわけではありません。まだ希望を持って応援できます。しかし、450対1で負けているとしたらどうでしょうか。それでもまだ希望が持てますか？これはもう絶望です。人間の力では不可能です。にもかかわらず、これを勝利に導くことだできる方はどなたですか？そうです。まさしく神様だけがなせる業なのであります。
私たちが自分自身を顧みると、どうですか？みすぼらしいですか？もしも、私たちが私たち自身を、大したことない、みじめな存在だと考えるとしたら、それは自分自身を侮辱するのではなく、イエス様を侮辱することなんです。
どうしてかというと、それは私たちが偉いからではなく、私たちの罪のためにその代償を支払った方がいらっしゃるからです。それがまさしくイエス様です。神様の独り子が十字架の上で血を流し、その代償として私たちを買い取って下さったのです。なのに、私たちが自らを大したことない、みじめな存在だと言えますか？決してそんなことはありません。
仮に神様が強い者を使い大きな働きをされるとしたら、その栄光は神様のところへは行きません。むしろ、神様は、この世の愚かな者を選び、知恵ある者をはずかしめ、弱い私を選び、大きな働きをなされる方だということを信じましょう。
神様がギデオンを選ばれ、そしてギデオンは揺るぎない信仰と従順さを神様に捧げました。その結果どうなったでしょう。それはまさに300人で135,000人を勝てるようにされたのです。
私たちは弱い存在ですか？みすぼらしいですか？
私たちをもって強くし、私たちをもって大きな働きをされる神様を信じて、揺るぎのない信仰と従順さで神様を頼り、ギデオンのように神様から大きな祝福を受ける皆様であらんことをお祈りします。
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